緊張とは|緊張の理解を深めて適切にコントロールする

 2016年3月2日  

カウンセリングに携わっていると、「いつも緊張している気がする」という感覚をお持ちの方に会うことがあります。

お話を具体的に聴いていくと、実はそれが緊張ではないこともあるんですね。そうなると楽になるために取るべき対策も変わってきます。

緊張とは何か?について、しっかりと理解していると適切にコントロールしていけることにも繋がります。

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緊張とは

悪いイメージの緊張を一言でいうと、「体や心が落ち着かず、自分自身の普段の力を発揮できない状態」といえます。

良いイメージの緊張を一言でいうと、「集中してプレゼンや対談の場等に望め、普段よりも頭の回転が良く、場や人の変化に瞬時に気付いて対応する事が出来る状態」といえます。

ブリタニカ国際大百科事典では次のように定義されています。

  1. 筋が伸長し続けている状態、ないしそれに伴う感覚 (緊張感覚) のこと。
  2. 弛緩とは反対に,張りつめて注意を集中している際の感情状態の一つ。

引用元:コトバンク

2については、とても大切な緊張です。それを緩めるべきところで緩められないとしんどいですが。1について、引き起こされることを具体的に解説します。

緊張時の体の状態

緊張すると体が次のような状態になる方が多いです。逆にみると、必要以上に次の状態になっている時は緊張している時といえます。

  1. 体が固くなって肩が上がったり余計な力が入る
  2. 呼吸が浅くなる
  3. 心臓の鼓動が早くなる
  4. 緊張を隠すために身振り手振りが激しい
  5. 自分の手や足をやたらと触ったり、持っているボールペンをカチャカチャと鳴らしたりする。
  6. 声が震える・手が震える
  7. 顔が不自然に赤くなる
  8. まばたきが多い

必要以上にというのは、例えば走ると体は普段よりも多くの酸素を必要とするため、当然呼吸が早くなったり鼓動も早くなります。そんな時は緊張しているとはいえません。

8のまばたきについては、ハッキリ言って自分自身のまばたきが増えているかどうかは、非常に自覚しづらいです。あなたが接している人がそうであれば、「今はちょっと緊張されているんだな」と捉えて緊張をほぐす関わりを作るために応用できます。

1~7の状態に自分自身がなった時は、まずは「自分は緊張しているんだな」と自覚する必要があります。緊張時は落ち着きが無かったり、慌てている事が多いのでなかなか上記の状態を自覚しにくいです。その上で、絶対に緊張しない方法7つで紹介しているような体をリラックスしている状態に持っていけば、心の状態も体についてきます。

緊張時の心の状態

次のような心理状態になる方が多いです。

  • 以前体験した時とまた同じような状態になるのではないか、または自分にはやれないのではないかと不安になる
  • 過去の嫌な事が思い出されて怖くなる
  • 今の状態を早くなんとかしなくてはと、あせる

ここを明確に把握できていると、適切な緊張のコントロールにつなげていくことが出来ます。

例えば、家にいる時に呼吸や鼓動が早い(体の状態)事が多く、漠然と「家でいつも緊張している感じがする」といった認識では、楽になるための具体的な対策が取りづらいです。

しかし「過去に緊張で人前で話せなくなった経験があり、また同じような状態になるのではないかと怖くて人前に出づらい」思いがある。そのため家にいても呼吸や鼓動が早くなる事があるという認識だと、具体的な対策を取りやすくなります。怖さや不安に対しての新しい捉え方、付き合い方をプラスしていきます。

単に緊張が体に現れている状態なのか、それとも何らかの不安や怖さ、あせりがあって緊張が体に出ている状態なのか、自分自身の心の状態を明確にしていくと、それをコントロールしていく事に繋げられます。

適度な緊張感が良いパフォーマンスを生む

緊張するのは悪い事のように取られがちですが、実は人の大切な防衛本能です。※緊張する理由の詳細については、緊張する理由と、2つの対応法をご参照下さい。

心理カウンセラーの私自身も、カウンセリングの時はある程度の緊張感を持って場に望みます。そうでないと、相談者の方の何気ない一言や、表情、声のトーン等の変化に気付けない事があるからです。

緊張が過度に現れるとパフォーマンスが落ちますが、適度に現れると普段以上の力を発揮できます。

緊張は誰でもするもの

以前SMAPの解散報道について、SMAPにフジテレビの西山喜久恵アナウンサーがインタビューする機会があり、その際に緊張で手が震えていた事が話題になった事があります。

その道20年以上のベテランでさえ、そんな風に緊張するものです。自分自身にとって、または周りの人にとって大切なことであればあるほど緊張は現れやすいです。

真剣にその場や人生に向き合っているからこそ緊張します。どうでもよければ緊張も何もありません。

緊張時の体の状態を自覚し、心の状態を明確にしておくと緊張とより良く付き合っていけます。

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

心理カウンセラー、傾聴トレーナー、ジョイカウンセリングスクール代表。当スクールの心理講座、傾聴トレーニング、個人カウンセリングなどすべての部門を担当。

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