傾聴トレーニングのアシスタントに入ってからプロになるまでの話

 2016年3月5日  

初めてプロの現場に出て傾聴した時の話で、当時通っていたカンセリングスクールの傾聴スキルチェックに合格し、カウンセリング講座のアシスタントに入って傾聴していた時のことを紹介しました。

講座自体は約90分で、1時間前に現場に入って準備を整え、講座が終わってから片付けやミーティングなどをしてましたので、1回トータル4時間くらいの研修でした。その研修に50回くらい入っていた時、そのスクールのスタッフの方から「傾聴トレーニングのアシスタントに入ってみない?」と声をかけてもらったんですね。もちろん2つ返事でやってみることにしました。

傾聴トレーニングのアシスタントの役割

教室などの開催準備は講座のアシスタントと同じでした。当時約20名程度の研修生が傾聴トレーニングに参加。トレーニングの時間は約90分で、その間に何度か傾聴ロールプレイ(練習)を行います。そのロールプレイに割って入って改善点をお伝えしていました。

当時トレーニング残り時間30分くらいになると、教室の前で私が相談者役になり、カウンセラー役を募る形での公開傾聴ロールプレイをやることが多かったんですね。他の参加者はそれを見て参考にしてもらっていました。そのロールプレイに対しても私が改善点をお伝えし、その後にプロのトレーナーから参加者にアドバイスします。私はそれを参考に学んでいました。

改善点を伝える事の難しさ

カウンセリングや傾聴のロールプレイを見て、その改善点を伝える事をフィードバックとよんでいます。

私の先輩は、「フィードバックのスキルはカウンセリングスキルに比例する」とも言われていましたが、これがやってみると難しい。。。

例えば、「もっとあいづちを入れてください。」「もっと共感の言葉を入れてください。」といったフィードバックならやりやすいのですが、研修生の傾聴ロールプレイを見ていると「何かが違うし、何かが足りないんだけれども、その何かがよくわからない。」といった事がよくありました。

伝える側としてももどかしいのですが、そんな状態で受けられている方が納得できるフィードバックを出来るわけもありません。

傾聴自体を身に付けることについては、トレーニングの度にステップアップしていく自分自身が明確にわかってモチベーションも保ちやすかったのですが、フィードバックのスキルについては10回ほど傾聴トレーニングのアシスタントに入ってもほとんど上達しているとは思えず、やってもやっても自分は全く成長できていないのではないか?という思いが湧いてきました。トレーニング後の先輩とのミーティングで悔し涙を流したこともありました。

なんだかんだでカウンセリングの研修に入った時は、その後のミーティングでよく泣いていました。

そんな私をみて、先輩がある課題をくれたんですね。

傾聴トレーニングでハマりやすい課題に対する答えを明確にしておく

その先輩がくれたアドバイスは、「次の状態に参加者がなった時、どんなアドバイスが出来るかあらかじめ明確にしておきなさい。」ということでした。

  • どうしても話し手を受け入れられない(受容できない)。どうしたらよいか?
  • どうしても聴き手のストローク(声や心理的なメッセージ)が弱い。
  • どうしても緊張が抜けない。
  • どうしても話が聴けない。

ここを明確にしてから、傾聴トレーンングのアシスタントとして役に立てるフィードバックが出来たのではないかと感じられることが少しづつ増えていきました。

振り返ってみると、この頃から特に「傾聴って素晴らしい」と思えることが増えてきました。というのも、トレーンングに携わっていると、傾聴トレーニングは明らかにコミュニケーションのトレーニングでもあり、その方が今後の人生でより良いコミュニケーションを築いていくために役立てているという実感が持て始めたからだと思います。

その後

傾聴トレーニングのアシスタントに30回くらい出た時のことです。当時そのスクールでは、傾聴スキルチェックに合格するとアシスタントとしてカウンセリングの研修に入れるシステムだったんですね。スタッフの方から、そのスキルチェックのクライアント役をやらない?と声をかけてもらい、もちろんやる事に。

傾聴スキルチェックのクライアント役では10分程度の傾聴ロールプレイの後、まず私が参加者に改善点を伝え、その後にさらに同席している先輩カウンセラーから参加者に足りない改善点が伝えられていました。

スキルチェックは同じ方が参加されることもあり、私は月に30回くらいクライアント役を担当してたんですね。それを半年くらい続けているうちに、私のフィードバックだけで済むことが多くなってきました。先輩カウンセラーが参加者に足りない改善点を伝える機会が少なくなってきたので、「そろそろ1人で担当してみなさい」と言われ、私が傾聴スキルチェックの合否を出すようになっていったんですね。そのスクールのスタッフとして勤め出して、10ヶ月ほど経過していた時期でした。

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

心理カウンセラー、傾聴トレーナー、ジョイカウンセリングスクール代表。当スクールの心理講座、傾聴トレーニング、個人カウンセリングなどすべての部門を担当。

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