
心理カウンセラーの井上です。
スウェーデンにて、20日間ほど海外研修に出かけておりました。
去年も行っていたのですが、あちらと日本でのコミュニケーションで、私が一番違うなと感じたところがあります。
どこが一番違うと感じたかというと、スーパーマーケットでのレジでのことです。
日本では、スーパーのレジでの会計が初まるとき、
お客さんの目を見つつ、こちらに顔を向けて
「いらっしゃいませ」 と言われる店員さんは、私としては多くないように思います。お金を渡すときなどに視線をこちらにくれる店員さんは多いのですが、そのときはこちらはお金に目がいってます。

スウェーデンでは、ほとんどのスーパーの店員さんが、会計の初めに
「ヘイ!」
と声をかけつつこちらの目をしっかりと見てくれます。(あちらの挨拶です)そのためか、ほとんどのお客さんが「ヘイ!」と言い返していました。
何気ないかかわりなのですが、私はこのスーパーでの「ヘイ!」というやりとりが、とても好きでした。こちらをしっかりと認識してくれている、かかわってくれていると感じるコミュニケーションでした。
「目を見る」というかかわり行動から生まれること
目を見て挨拶されるのと、そうでないのとでは大違いですよね。
仕事や家事で忙しい人と関わると、会話相手ではなく、あさっての方向に声をかけられることもあります。
会話相手に向けて声を出すか、あさっての方向に向けて声を出すかでは「かかわられている感覚」は大違いです。
傾聴技法は、カウンセリングでは「かかわり行動」とも呼ばれています。
目を見られることで、声を自分自身に向けて発してもらうことで、
「かかわってくれている」
「自分を認めてくれている」
という感覚を持ってもらうことができます。
視線をしっかりと合わせることは、相手と信頼関係を築く上で欠かせないものです。
日常でもこれがあるか、ないかでは、心地よさが全く違います。