傾聴してはいけない時とその理由

 2014年6月23日  

傾聴技法は信頼関係を築く上でとても効果的なスキルですが、時に

  • 傾聴してはいけない
  • 傾聴が有効ではない

ことがあります。この記事ではそれを紹介します。

傾聴してはいけない時

具体的にどういう時かというと、それはズバリ

「問題行動をしている時」

です。

万引きをしている。
相手が嫌がること、傷つける事をしている。
犯罪をしている。

そんな時は、傾聴すべき時ではありません。正確に言うと、その行動を受け止めるべきではありません」

荒れている学校、いわゆる不良生徒が多い学校に傾聴しかしないカウンセラーが行くと、問題行動がおさまらないどころか、余計に荒れることがあります。

問題行動をしていて、その問題行動に対して「ガラスを割りたかったんだね」とオウム返ししても、生徒から「そうだよ。だから何?」と言われても自然なことと思います。

問題行動を受け止めるべきでない理由

問題行動を受け止めて、傾聴の基本姿勢である「受け止めてます」というメッセージを態度で伝えても、問題行動が助長されるだけです。なぜかというと傾聴することで、

問題行動してもOKなんだね

ということが相手に伝わるからです。ますますヒートアップします。

ではこういう時にはどうすべきかを次に紹介します。

問題行動を起こしたときの対応法

当然ですが問題行動自体に対しては、ハッキリと「ノー」「ダメだ」と伝えることが大切です。

元々なぜガラスを割ったり問題行動を起こすのかというと、食生活や様々な理由が考えられますが、根本には「関わって欲しい」「正面から自分と向き合って欲しい」気持ちがあります。

ストレートに言うと、「怒って欲しい」「自分に怒れるのか?怒れる気力があるのか?」「そのくらい自分の事や、自分の将来のことを考えてくれているのか?」と試されている時。

そんな気持ちが根本にあるときに、問題行動しても怒らずに受け止めていても改善されません。

問題行動自体に対しては「ダメ」ということを伝える必要があります。ただ、

なぜその問題行動を起こしたのか?」という部分は傾聴技法でしっかりと受け止めて関わることが大切です。

本当は自分と向き合って欲しかった・関わって欲しかった寂しい気持ち、やり切れない・抑えきれない気持ち、そんな「本音」の部分をしっかりと見つつ対応していくことが大切だと思います。

まとめ

傾聴技法という「形」で相手を受け止めるのではなく、「人としてのかかわり」が試される時もあります。

傾聴技法は、カウンセリングでは「かかわり行動」とも言われています。

問題行動自体は受け止めずに「ノー」を伝える、なぜその行動を起こしたのかという本音の部分は受け止めて「かかわって」いく、人は「かかわって欲しい」と心の底で思っているものだと思います。

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

心理カウンセラー、傾聴トレーナー、ジョイカウンセリングスクール代表。当スクールの心理講座、傾聴トレーニング、個人カウンセリングなどすべての部門を担当。

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