傾聴の効果・メリット3つ|承認欲求が満たされポジティブになれる!

投稿日:2014年4月1日 更新日:

傾聴されると様々な効果・メリットがあります。この記事では、主に日常生活やカウンセリング時の傾聴で得られる効果を3つ解説します。

※看護やビジネスでの効果については傾聴とは|看護での使い方の記事をご参照下さい。

1 承認欲求が満たされ、自己肯定感が高まる

人は誰しも自分のことをわかってもらいたいと思っています。そのため「話を聞く」事よりも、「自分の話をする」事が好きな人の方が圧倒的に多いです。

その日にあった何気ない出来事や、腹が立った事、自分自身が頑張った事や達成できたこと等を、誰かにわかってもらいたいと思うのは、人としてとても自然なことです。

傾聴技法「相手の事をより良く知りたい」、「相手と良い関係を築きたい」という思いが形となった聞き方ですので、きっちり使用すれば「わかってもらえた」という感覚を満たせます。

傾聴のおもしろい所は、さらに「関わってもらえた」とも感じてもらえる所です。傾聴はカウンセリングではかかわり行動とも言われていますが、単に黙って聞くだけではなく、しっかりと相手を見て、相手に関わる身体の姿勢と声で関わっていきます。

聞いてもらえている=わかってもらえたという感覚と、関わってもらえているという感覚が生まれる事で、人であれば誰しも持っている承認欲求が満たされます。

承認欲求について

承認欲求は人の根源的な欲求で、ここが満たされると自己肯定感も高まります。

自己肯定感とは、自分にOKを出せる感覚の事です。自己肯定感が高まるとシンプルに生きやすいですし、自分だけでなく他人も認められるようになり、人間関係が円滑になります。

「誰かに認めてもらいたい」(承認されたい)という欲求は、とても自然な人の欲求です。友人、知人、職場の人、家族から相手にしてもらえないよりは、笑顔で、目を見て挨拶されたり、自分の話を興味深く聴いてくれたほうが嬉しいですし、私自身そうされるともっと頑張ろうと思えます。

人は誰かに認めてもらうために無意識の内に様々な行動をとります。例えば職場で必要以上に頑張ったり、両親や友人の顔色を自分でも気付かないうちにうかがって相手に合わせすぎたり、明るく元気で笑顔を保ちすぎて疲れてしまうこともあります。

特に幼い子供は自分(自我)がまだ確立出来ていないので、親、保護者に認めてもらう、愛情を得るために退行(おねしょや赤ちゃん言葉を使う)したり問題行動を起こすケースもあります。

傾聴で承認欲求が満たされると、上記のような問題がクリアになる効果があります。

アメリカの心理学者、ウィリアム・ジェームズ(1842~1910)は

人間の持つ性情のうちでもっとも強いのは、他人に認められることを渇望する気持ちである。

とも言っています。

傾聴することで「認めてもらえている」という心の安心感、承認欲求を満たすことが出来ます。その事がさらにその人自身の本来の強みを発揮していくきっかけになります。

相手が自分自身で元気を生み出すきっかけになる、傾聴にはそんな力があります。

笑顔の女性の写真

2 感情が明確になり、ポジティブになれる

傾聴の時は、聞き手が共感の言葉を伝えながら関わります。共感とは、相手の気持ちを汲み取って伝える事です。
詳細:共感とは|カウンセラーが使う気持ちを汲む聴き方

例えば、

こないだ仕事に失敗して上司におまえはダメだなって言われた

と言われたら、

そんな事言われるとショックだよね。

という感じで相手の気持ちを汲み取る言葉を伝えながら関わります。

何となくモヤモヤする、落ち込む、という状態から、これに対して不安だったんだ、これに対して本当は腹を立てていたんだという自分の感情が明確になると、それだけでモヤが晴れる感じで、心の輪郭が明確になります。

そして、共感の言葉を伝えながら聞いていくことで、その気持ちを出していいんだな、そういう気持ちを持っていてもいいんだなと感じられます。

感情は出して受け止めてもらえばクリアになる作用があります。※カタルシス効果(感情の浄化作用)と言われています。

特にマイナスの感情は日常生活では表現しにくいものです。人間関係に摩擦を生む恐れもありますし、仕事に支障をきたしてしまう場合もあります。

世間的にもネガティブではなくポジティブに!というイメージが尊重される風潮がありますので、そうなると無意識のうちにネガティブな感情を持っていてはいけない、(例:誰かを憎んではいけない、腹を立ててはいけない)と思いやすいです。

つまり、ネガティブな自分はダメだという意識が、傾聴で

そう感じる事もあるよね

と共感されることで、ネガティブな感情を持っている自分自身でもいいんだなと自己肯定感が高まっていきます。その結果、元気を取り戻し、自然とポジティブになれる効果があります。

腹が立つ度に「そんな自分はダメだ」と感じるのと、「人であればそう感じる時もある」と思えるのとでは、ストレスの感じ方も大きく変わります。傾聴の結果として自己肯定感が高まると、ストレスに強い体質になります

3 自分の状況を客観的に見れ、整理できる

悩んでいるときは、混乱しやすいものです。特に苦しみが強いと、冷静に状況を見たり判断するのが難しくなります。

傾聴はある意味事実確認の会話で、まず状況をきっちりと整理しながら聞いていきます。

具体的に何に悩んでいて、どんな事が苦しいのか明確に明確にしていきます。傾聴されて自分自身の状況や感情が明確になり、整理されるとそれだけでスッキリできる効果があります。

悩んでいる状態が部屋に物がぐちゃぐちゃに散らかっている状態だとすると、傾聴された状態は部屋が整理されている状態のイメージです。

自分自身の事が客観的に見えると、これからどうしていくのがベストなのか、その答えや問題解決の新しい観点を、自分自身で掴めるケースもあります。

まとめ

傾聴で得られる効果として

  • 承認欲求が満たされ、自己肯定感が高まる
    (ストレスに強い体質になれる)
  • 感情が明確になり、ポジティブになれる
  • 自分の状況を客観的に見れ、整理できる

を紹介しました。

上記は「話し手」にとっての効果・メリットですが、「聴き手」にとってのメリットは、相手への理解が深まる(事実確認が出来る)事と、相手と信頼関係が築ける点です。

聞き手にとっては、傾聴を身に付ける過程でも様々な効果・メリットを得られます。
詳細:傾聴トレーニングで得られる思いがけないメリット

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