初めて個人カウンセリングを担当した時の話

 2016年3月8日  

心理カウンセラーの井上です。私が初めてカウンセリングを担当させてもらった2004年の時の事です。

指名をもらったきっかけ

当時傾聴スキルは習得し終わり、心理カウンセラーになるべく通っていたスクールの現場研修に何度も入っていました。そのうちスクールの方に声をかけてもらって、そのスクールのスタッフになることが出来たんですね。

スタッフとして勤めだして2ヶ月くらいたった時のことです。そこで講座が開催された時には、スタッフが講座終了後に受講生にお声掛けするために教室に入って会話する事がよくありました。

当時私をスタッフになる前から知っている受講生の方は、多くいました。私がスタッフになる前の研修生時代によく講座アシスタントとして入っていて、そのスクールの講座で顔を合わせる事が多かったからです。その中の1人の方が、私に声をかけてくれる事が多かったのですが、ある時その方がカウンセリング申込書を出され、私を指名されていたんですね。時間は120分。

当時私はカウンセリングを担当したことが無く、30分以上のカウンセリングロールプレイの練習もやった事がない状態。しかもその方は、パニック障害で通院している方。なぜ先輩でなく俺なんだと猛烈にあせりました。

カウンセリング当日

指名された以上やるしかないので先輩に同席してもらい、カウンセリングです。

15分程度お話をお伺いした時のことです。「ここから何を聴いて会話をすすめていったらいいんだ・・・。」と少し戸惑っていると先輩が割って入り、結局最後まで先輩がずっとカウンセリングをした結果になってしまいました。

足りなかった思い

これは完全に私の気持ちがひいていたのが原因だと思います。もしその時に私が「最後まで自分でなんとかやり切る」という思いを持って場に望んでいれば、未熟なカウンセリングだとしても先輩も割って入らなかったのではと感じます。

クライアントの方も未熟なのは承知で私を指名して下さっていたと思うんですね。未熟だからこそ凄い人よりも声をかけやすかったという点もあると思います。そのカウンセリングは、クライアントの方がスクールの講座に申し込んだ際に特典としてついていた無料チケットで申し込まれていたんですね。それもあって、たとえ未熟なカウンセリングをしたとしても誠心誠意関わっていればクレームにはならなかったと思います。

当時のカウンセリングトレーニング

当時10分程度の傾聴ロールプレイは何度も経験していましたが、30分以上のカウンセリングロールプレイは練習(経験)した事がない状態でした。そういったトレーニングも知りませんでした。

普通に考えれば練習でやった事がない、出来ない事は本番でも出来ないものです。

この時の体験が元になって、現在私が運営しているジョイカウンセリングスクールでは60分以上のカウンセリングロールプレイトレーニングを組み込んでいます。

まとめ

仕事として今までやった事がない事を依頼されるのは、どんな仕事でもあり得ることだと思います。私の場合はそれが自分が目指しているやりたい仕事だったのですが、いざその時が来たら思わずひいてしまいました。

カウンセリングで、自分には手に負えないクライアントを他のカウンセラーやドクターに依頼する事をリファーとよんでいます。ただ私としては例え自分では力不足だと思っていても、自分の事を知っている相談者が頼ってきてくれるうちは、未熟でも向き合うべきなのではないかと思っています。その上でどうにもならない事があればリファーすればよい。それが出来なかった後悔が残る初めてのカウンセリングでした。

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

心理カウンセラー、傾聴トレーナー、ジョイカウンセリングスクール代表。当スクールの心理講座、傾聴トレーニング、個人カウンセリングなどすべての部門を担当。

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