初めて傾聴の威力を実感した時の話

 

心理カウンセラーの井上です。私がカウンセラーになりたいと思い、ある民間カウンセラー養成機関の体験セミナーに初めて行った時の事です。

そのセミナーはいわゆるグループカウンセリングで、そのセミナー内で自分が簡単なカウンセリングを受ける事ができ、なおかつ同じグループメンバーが話された事に対して、カウンセラー役(応援メッセージを送る)にもなれるというものでした。

そんなの成り立つの?と思われるかもしれませんが、まとめているプロカウンセラーがしっかりとその場を取り仕切っていたんですね。参加者4、5人で1グループを作り、その中に1人のプロカウンセラーが入って、場を回していました。

そのグループカウンセリングは、人形を1体選んでそれを通して会話をするものだったんですね。プロカウンセラーが参加者1人につき約10分程度の時間をとって色々と質問していました。

私はその場に望む前に、「プロカウンセラーの聞く技術 」東山 紘久 (著) という本を読んでいて、傾聴ってこんな感じなんだーということは知っていたんですね。

プチカウンセリングを体験

私がプロカウンセラーから10分ほど質問・傾聴された時は、人形を通して会話しただけですがその時の私の境遇をもの凄くわかってもらった感じを受けて、ちょっと泣きそうになったんですね。そのスクールに行ったのが初めてのこともあってか「ここで泣かされてたまるか」となぜか思って泣きませんでしたが。

で、他のメンバーに対して場をまとめていたプロカウンセラーが質問・傾聴し始めた時のことです。

プロのオウム返しを垣間見る

その人とプロカウンセラーの会話が始まって3分くらい経った時です。私含む周りのメンバーはその会話を聞いていたんですね。ある時、その参加者が言ったあるフレーズをカウンセラーがまるのまま繰り返しました。私は、「あー今言った言葉をそのまま繰り返したなー。オウム返ししたんだなー。」くらいにしか思わなかったのですが、その繰り返された言葉が言った人にストレートに入って、泣かれ始めたんですね。わかってもらえたという泣き方で、強く癒やされている様子。

これには本当に驚きました。思わずその時私は泣かれている人に対して、「えっ、今言った言葉をそのまま繰り返した(プロカウンセラーが)だけですよ。」と言ってしまったくらい驚きました。

慰めたり、応援の言葉をかけたり、カウンセラーが感じていることを伝えたわけではなく、参加者が言われたことをそのまま繰り返しただけなのに、その人が明らかに癒やされている。傾聴・オウム返しの凄さを初めて実感した瞬間でした。

今から考えるとそのカウンセラーは、本当にオウムのようにその言葉をそのまま返しただけでなく、その言葉を言った人の気持ちや背景も汲みとった上で、繰り返して伝えておられたと思います。

自分自身の状況や気持ちをわかろうとして、自分が言った言葉をそのまま繰り返して届けてくれる。それだけで強く癒やされる現場を私が初めて実感した時のお話でした。

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

心理カウンセラー、傾聴トレーナー、ジョイカウンセリングスクール代表。当スクールの心理講座、傾聴トレーニング、個人カウンセリングなどすべての部門を担当。

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