家族の話は傾聴しにくい理由と、それをクリアにするポイント

 

傾聴トレーニングを行っていると、参加者から「家族間での傾聴はやりにくい」という声を聞く事があります。

理由としては

  • 付き合いが他の人よりも圧倒的に長いので、家族の事をすでに良く知っている
  • 他人よりもお互いの意見を言いやすい関係性が出来上がっている

の2点が大きいです。

ただ、家族はとても大切な人ですので、家族間でこそ傾聴を使った方が良いと思います。

※もちろん家族との会話は100%常に傾聴すべきという意味ではありません。そうだと自分の意見が言えなくなっちゃいますので。傾聴すべきタイミングで使うという意味です。

家族の話を傾聴する時のポイント

やり方はとても簡単です。ポイントとしては、とにかく

「受け止める」事を心がけ、自分の意見や良い悪いはとりあえず置いておきます。

家族だと、どうしても自分の意見を言いたくなります。

例えばAさん(60代男性)の奥さんは、やや対人恐怖的な傾向があり、ある時

近所のBさんは嫌な奴だ

と言ったんですね。Aさん自身は、実際にBさんに接してみて特に嫌な人とは感じていませんでした。

それを近くで聞いていたAさんの娘さんが

何かあったの?

と聞いたんですね。すると

この間近くの畑で作業をしていると、Bさんから「何をやってるの?」と聞かれたのよ!ほっといてくれ!と思ったわ

と返ってきました。

それに対してAさんは

近所だから気になって聞いただけじゃないか。。。

と返したんですね。もっともな意見ですし、家族だとこういう返しになりやすいと思います。

ただ、この聞き方は傾聴ではないですし、受け止めてもいません。

受け止めるのであれば、自分の意見を挟むのではなく「そう思ったんだ」とシンプルに受け止めます。欲を言えば

作業中にBさんから何やってるの?と聞かれて、
ほっといてくれって思ったんだ。

オウム返しも出来るとベターです。オウム返しされると、自分のことを客観的に見れます。

受け止めて返した上で、なんでそう思うんだろ?という疑問が湧いてくれば、それをそのまま聞けば良いですし、Bさんの事嫌いなんだな と感じられたらそれをそのまま「Bさんの事嫌いなの?」と聞けばOKです。

実際Aさんの奥さんは、Bさんの事が嫌いでした。嫌いになったきっかけは色々とありましたが、Bさんがサイズを間違えて買った服を、Aさんの奥さんに「買ってくれないか?」と持ちかけて、Aさんの奥さんがそれを断りきれなかった(近所なので断ると角が立つのではないかと思った)事だったんですね。

これは私が後々になってAさんの奥さんから話を聞いたためわかったのですが、話を聞いてもらえない雰囲気(受け止めてくれない)で言えないとスッキリ出来ないですし、「わかってもらえた」という感覚は持てません。

まとめ

家族の話は、しっかりと聞き切る前にどうしても自分の意見を言いがちになります。

家族に自分の意見を伝えるのは自然な事ですが、だからといって傾聴出来ない訳ではありません。とりあえず受け止める事を心がけてからご自身の意見を伝えてみて下さい。

せっかく傾聴を習った・使えるのにも関わらず、それを大切な家族に使わないのは、とてももったいない事だと思います。
※今回紹介させて頂いた例は、掲載の許可を頂いております。

スポンサーリンク


無料傾聴EBook

カウンセリングに必要な傾聴力の具体的な内容、効果、トレーニング方法などを全49ページに渡って詳細に解説しています。是非、ダウンロードしてご活用下さい。

詳細を見てみる

傾聴EBook

動画で学びたい方向け


傾聴集中動画を見てみる

  • この記事を書いた人

井上 隆裕

心理カウンセラー、傾聴トレーナー、ジョイカウンセリングスクール代表。当スクールの心理講座、傾聴トレーニング、個人カウンセリングなどすべての部門を担当。

-実践方法