
失敗するのは誰しも嫌なものだと思います。
しかし同じ失敗を無意識のうちに何度も何度も繰り返してしまうことがあります。
この記事では、同じ失敗を繰り返さなくなる「共感力」について紹介します。
同じ失敗を繰り返さないための大切なポイント
同じ失敗を繰り返さないためのポイントをストレートにお伝えします。
それは、失敗したときの自分自身の「気持ち」をしっかりと感じることです。
失敗したときの後悔や、ショックな気持ち、マイナスの感情を感じることは苦しかったりつらかったりします。気分も落ち込みます。
最近ではプラス思考でポジティブに行動!などという言葉をよく聞きます。そのため、「落ち込んだり不安になったりすることはよくないこと」という風潮もあるように感じます。
落ち込んだり不安になったりすることは、本当に良くないことなのでしょうか?
なぜ、失敗したときの自分自身の気持ちをしっかりと感じる、受け止めることが同じ失敗を繰り返さないことに繋がるのかをこれから紹介します。
自分の「気持ち」をしっかりと感じる効果
失敗したり、落ち込んだり、寂しくなったり、悲しくなったときにそういった自分の気持ちを無視、排除し続けるということは、そのときの自分自身を受け入れられていない、認めていないということでもあります。
これをずっと続けていると、別の苦しさが出てきます。
私自身以前、いつも笑顔、笑声、笑心で!と心がけていたことがあります。しかし人間いつもいつもそんな気持ちでいれるはずがありません。それを続けていると、落ち込む自分、暗い自分を受け入れられない苦しさが出てきます。泣きたいけれど泣けない感じです。
この、「自分の感情をしっかりと感じること」が実は、同じ失敗を繰り返さないことにもつながっています。
同じ失敗を繰り返さない理由
なぜ自分の感情をしっかりと感じることが、同じ失敗を繰り返さないことにつながっているのか?これには理由があります。
それは感情のインパクトがとても強いからです。
先日のソチオリンピックでは、浅田真央選手がショートプログラムでは、まさかの16位でした。
ショートプログラムで16位だったときの浅田真央選手の悔しさは、計り知れないと思います。時事ドットコムの写真の表情からも一目瞭然です。
しかしその後はトリプルアクセル(3回転半)などのジャンプを成功させ、フリーの自己最高得点を更新して6位に入賞しています。
もし浅田真央選手がショートプログラムのときの自分自身の気持ちを無視して、作り笑顔などで自分の気持ちをごまかしていたら、その後の活躍はなかったのではないかと私は思います。
頭で考えた失敗した原因や知識などは、時とともに忘れやすいものです。
でも感情のインパクトは強いです。中学のときに勉強したことは忘れても、そのときに好きだった人のことや、クラブなどで勝ったり負けたときの感情は印象強く残っているのではないでしょうか。
まとめ
何かに失敗したりミスしたときの、自分自身のそのときのショックな気持ちを感じるのは嫌なものです。失敗を認めたくないときもあると思います。
でも同じ失敗を繰り返さないためには、知識としての対策の前に、まず失敗したときの自分自身のありのままの気持ちを受け取ることが、「次は変える」という原動力になると私は思います。
その自分自身の気持ちを受け取る力は、同じような他の人の気持ちを汲む「共感力」にも必ずつながっていきます。
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