うまく傾聴出来なかった時の話

 2016年2月22日  

心理カウンセラーの井上です。傾聴はスキルなので、適切に使えるようになるまでは、練習でも実生活でもトライアンドエラーの繰り返しがどうしても必要になります。

この記事では、その過程で私がうまく傾聴できなかった時の出来事を紹介します。

初めての傾聴講座でのこと

カウンセラー養成講座の一環として、傾聴に関する講座を受けた時のことです。その講座を受ける前に、初めて傾聴の威力を実感した時の話で紹介したプロの聴き方を目の当たりにしていて、傾聴はすごい!という感覚は持てていました。カウンセリングを学び始めた当時、変な自信があって「まぁ俺にもある程度出来るだろう」と思っていたんですね。

講座の中では傾聴の知識や、具体的な方法を教えてもらいつつ、実際に2人組になってそれをやってみます。

実際にやってみると全くもってうまくやれず、ショック。。。特に傾聴しながら相手の方が安心できる笑顔を心がける事と、オウム返しが出来ませんでした。講座で行ったロールプレイは2、3分でそんなに長い会話ではなかったのですが、会話の内容が飛んだり食い違った言葉でオウム返ししてしまったりと思った以上に出来ませんでした。かれこれ15年近く前の事ですが、受講して落ち込んで帰ったのはしっかりと覚えています。

傾聴トレーニングでのこと

講座で傾聴のさわりと必要な知識を学んだ後は、それを実践的に使えるようになるためにロールプレイトレーニング(役割演習・参加者がそれぞれ相談者役、カウンセラー役になって練習する)があったんですね。それに取り組んでいた時のことです。

緊張で声が震える

初めて傾聴ロールプレイトレーニングに出た時、参加者が10人くらいいたのですが、トレーナーが「誰か前に出てロールプレイをやってみませんか?」と言われたんですね。私は、せっかくだからやってみるかと思って手を上げました。

クライント役のトレーナーを目の前にして、まずは私が声をかけます。「ききき、今日はどうされましたか?」と緊張で声が震えました。人前だったので緊張しやすかったというのもありますが、私自身とても緊張しやすいほうだったんですね。これは、今の自分の力以上に見せようとしていたからこそだと思います。自分を大きく見せようとしていて、出来ない事を出来るように見せれば無理が出ますので必要以上に緊張します。

何を質問していいかわからなくて沈黙を作る

その傾聴ロールプレイトレーニングで前に出た状態で、緊張しながら会話を2分ほど続けたあと、何を質問してよいかわからなくなってみんなの前で無意味な沈黙を作ってしまっていました。

カウンセリングではよく話される方も多いですが、あまり言葉にするのが得意でなかったり、カウンセリングの方向性をカウンセラーにゆだねるために多くを語らない方もいらっしゃいます。そのトレーニングでは、トレーナーがより練習になるようにとあまり話さない相談者役を演じて下さっていたんですね。

傾聴における沈黙は、相手が何かを考えていたり、何かを感じている場合にはとても大切なものです。が!聴き手であるカウンセラーがどんな質問をしていいかわからない沈黙は非常にマズイですね。相手が自由に答えられる質問をすることもとても苦手でした。

気持ちを適切に汲み取るのが苦手

その後も傾聴ロールプレイトレーニングには何度も参加したのですが、私は特に共感のことば(相手の気持ちを汲みとって伝える事)が苦手だったんですね。

スキルとしてはわかっていたので、形として共感のことばを伝える事はできてはいました。話し手がつらい事を言った後、それをオウム返ししてから「それは苦しかったですよね。」「さみしかったですよね。」と形としては共感のことばを伝えていました。ただ私が話し手に伝えていた共感の言葉には、温度がなかったんですね。いわゆる、気持ちを汲んでいない(汲めていない)形容詞として伝えてしまっていました。

実はこれは思い切り逆効果で、いかに気持ちを汲めていないかが相手に伝わります。反感を買いやすい傾聴スキルとその理由の記事で失敗談を紹介しています。

ここについてどうクリアに出来たかは、どうしても気持ちを汲めない(共感できない)時に心がける事2つの記事で紹介しています。

まとめ

なんにせよ、うまくやれない時は落ち込みます。落ち込みながら取り組んで、課題をクリア出来た時の喜びはひとしおです。

関連する記事
落ち着いて傾聴できない時の2つの理由と対処法

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

心理カウンセラー、傾聴トレーナー、ジョイカウンセリングスクール代表。当スクールの心理講座、傾聴トレーニング、個人カウンセリングなどすべての部門を担当。

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