人の感情に引きずられないための傾聴スキルの使い方

 2014年11月18日  

人の感情に引きずられない傾聴スキル

重い話しを聴くと自分の気持ちも重くなる?

人から悩み事を相談されて話を聴いたとき、

「自分も相手のように気持ちが重くなった」

「聴いていると相手のように苦しくなった」

という経験はないでしょうか?

つらい話を聴いていると、聴き手も苦しくなりませんか?(相手の気持ち、感情に引きずられませんか?)というご質問を受けることがあります。

傾聴や心理カウンセリングの講座に参加される方は、悩みを身近な人から相談されやすく、その力になりたい方も多いです。ですので、講座で上記のようなご質問が少なくなくあります。

結論から先にお伝えすると、しっかりとしたトレーニングを積んだカウンセラーであれば話を聴いていて苦しくなる、(相手の気持ちにひっぱられる)ことは、ほぼありません。

傾聴していて相手の感情に引きずられる理由

話しを聴いていて、聴き手も話し手と同じような気持ちになると、相手の気持ちにひっぱられて聴くのがしんどくなります。

例えば「失恋して苦しい。」と言われて、相手が失恋して苦しい気持ちを《自分事》として感じると、自分も同じように苦しくなります。

話を聴いていて、相手の気持ちにひっぱられてしんどくなるときは、相手の気持ちを自分も同じように感じている時です。

カウンセラーが話を聴きつつ、相手の気持ちにひっぱられないのには理由があります。

人の感情に引きずられない傾聴スキル

自分の気持ちと、相手の気持ちはしっかりと分けて聴く

と、疲れません。相手の気持ちにはひっぱられません。

相談事を受けたとき失恋の話しをされたら、自分の失恋のことを思い出すのではなく、相手がどういう状況で苦しいのか?を察しながら聴いていきます。

みなさんは、自分が苦しいときに誰かに話を聴いてもらって、その人に同じように苦しくなってもらいたいでしょうか?きっとそれよりも、そういうときは自分の気持ちをわかって欲しい思いが強いのではと思います。

話を聴いて、傾聴者も同じような気持ちになるとしんどいです。

そうではなく、「そんな風に別れを切りだされるとショックだよね。」と相手の気持ちを察していくこと。

「聴き手自身の気持ち」と「相談された方の気持ち」は整理して聴いていくと、相手の悩みや苦しみを覆いかぶさったり、引きずられるようなことはありません。

悩み事を聴くと、自分自身もしんどくなりやすい!という方は是非意識してみて下さい。

どうしても自分の気持ちと、相手の気持ちを分けて聞けないとき

聴き手自身が、話し手の方と同じような苦しみ、悩みを抱えていて、特に「過去の未解決の心の問題」があるときには分けて聴けれません。そんなときは、まず聴き手自身が心の整理をしてからでないと、相手の方の気持ちを受け止められません。

聴き手自身が、自分自身の中で受け入れられていない感情があるときにも分けて聴けなくなります。

例えば誰かをすごく憎んでいるんだけれども、理性の部分で「憎んではいけない、感謝しなくては」と思っていると、自分自身の中の「憎しみ」を受け入れていません。そんなときに同じような状況の方の話しを聴くと、分けて聴けなくなって「そこは感謝すべきでしょ!!!」というような思いが湧いてくることがあります。

「聴けなくなった時」どんな言葉から聴けなくなったか振り返って見て下さい。そこを通して聴き手自身の心も整えられるきっかけにつながります。

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

心理カウンセラー、傾聴トレーナー、ジョイカウンセリングスクール代表。当スクールの心理講座、傾聴トレーニング、個人カウンセリングなどすべての部門を担当。

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